ホームページ制作において「レスポンシブ」や「レスポンシブ対応」は、なくてはならないものです。
当然、ホームページをもつ人はその意味やメリットを理解しておきたいところですが、きちんと理解している人はそんなに多くないのではないでしょうか?
今回は
- そもそもレスポンシブ対応とは何か?
- そのメリットとデメリットは?
など、知っておきたい基本情報をまとめました。これらを知っておくと、ホームページ制作を依頼するときの打ち合わせがよりスムーズになるはずです。ユーザーが使いやすく、かつあなたのサービスの魅力を伝えられるサイトを作りましょう。
目次
「レスポンシブ対応」とはデバイスごとにデザインを変えること
レスポンシブ対応とは、使用している端末に合わせて表示させるデザインを変えること。端末の画面サイズに合わせてホームページ側でデザインを調整しています。
例えば、パソコンのデザインをそのまま縮小させるとスマートフォンでは文字が小さくて読めなくなってしまいます。
かといってそのままのサイズで表示させると横スクロールさせながら文章を読まなければならないのでこちらも読みにくいです。
これでは、せっかく来てくれた人は内容も読まずに離脱してしまうことでしょう。
そうならないように、レスポンシブ対応が必要なのです。
今やレスポンシブ対応はなくてはならない
サイトを訪れるユーザーは、パソコン、スマホ、タブレットなど、様々な端末からアクセスします。
総務省の平成29年度の通信利用動向調査によると、個人のインターネット利用機器は
- スマートフォン 59.7%
- パソコン 52.5%
- タブレット端末 20.9%
となっており、今やパソコンよりもスマホを利用している人の方が多いのです。
すべての端末で見やすく表示させなければ「わかりにくい」「見にくい」という理由でサイトを閉じてしまう可能性があります。レスポンシブ対応していなければ機会損失を招きます。
あなたのホームページはレスポンシブに対応している?
自分のサイトがレスポンシブ対応しているのかを調べてみましょう。
現在アクセスしているデバイスがパソコンの方は自社のホームページを開き、ウインドウの幅を変えてみてください。
スマホの方は横に倒してみましょう。この時、画面の幅に合わせて自動的にレイアウトが変われば大丈夫。そのサイトはレスポンシブ対応したデザインになっています。
レスポンシブ対応してないなら早急に改善を
自分のサイトを確認してみたらレスポンシブ対応していなかったという人もいるはず。
例えば、
- スマートフォンでパソコンのホームページが表示されてしまう
- 文字の大きさが適当でなく読みにくい
- レイアウトが崩れている
このようになった場合は非常に読みづらいため、せっかく訪れたユーザーが離脱してしまっている可能性があります。早急に改善しましょう。
レスポンシブ対応の5つのメリット
レスポンシブ対応のWebデザインのメリットとデメリットとは何なのでしょうか。
メリットはこちらの5つ。
レスポンシブWebデザインのメリット
- コストが安い
- メンテナンスがしやすい
- デザインイメージを統一できる
- アクセス解析がしやすい
- メルマガなどのリンクでユーザーを誘導しやすい
1、コストが安い
レスポンシブ対応は、スマホ用、タブレット用とサイトを用意する必要がありません。制作するホームページが1つで良いのでトータルのコストが安くなります。
2、メンテナンスがしやすい
作成や修正が1ヶ所のみの対応になるのでメンテナンスがしやすく、直し忘れなどのミスや漏れが少なくなります。
更新作業の手間も少なく済みます。
3、デザインイメージを統一できる
端末ごとにホームページのイメージを統一できます。レスポンシブ対応なら、デザインに誤差が生まれにくいのがメリットです。
4、アクセス解析しやすい
同じページにユーザーがアクセスするため、アクセス解析がしやすくなります。
5、メルマガなどでユーザーを誘導しやすい
レスポンシブ対応は、端末ごとにURLを分ける必要がありません。同じURLで表示できるため、メルマガなどのリンクでユーザーを誘導しやすくなるでしょう。
レスポンシブWebデザインを採用することで、運営の手間はグッと軽くなります。さらに、効率よく作業を進めることができるので、コストも低いのです。
ユーザービリティを向上させるだけでなく、運営者にとってレスポンシブWebデザインはとてもメリットがあります。
レスポンシブ対応の3つのデメリット
良いことばかりのようなレスポンシブ対応ですが、デメリットがない訳ではありません。こちらの3つに集約できます。
レスポンシブWebデザインのデメリット
- デバイスごとに細かな対応ができない
- 設計が複雑で高度な技術が必要
- スマホ表示ではページが遅くなる
1、デバイスごとに細かな対応ができない
レスポンシブ対応は、同じデザインをスマホ、パソコン、タブレットなどの端末に合わせて表示させることができます。
同じソースを使うので、パソコン、スマートフォンごとに、文章量を変えたり、写真を変えたりと情報量を柔軟に変更することはできません。
2、設計が複雑で高度な技術が必要
多くのデバイスに一括で対応させるため、設計がかなり複雑になります。高度な技術が必要で、自社でレスポンシブ対応させるのは難しいでしょう。
3、スマホ表示ではページが遅くなる
同じソースを使うので、パソコン用の大きな画像をモバイルで表示させることになります。そのため、読み込みに時間がかかり、ページが遅くなります。
レスポンシブ対応は便利な分、設計が複雑です。対応させるにはプロの力が必要となるでしょう。
レスポンシブ対応を依頼するときの注意点
レスポンシブ対応で注意することは、設計が複雑なところです。
依頼する前に、どんなデザインができて、何ができないのかを理解しておく必要があります。
「もっとこうしてほしいのに」という要望がレスポンシブの構造上できなかったり、対応できても無理な設計になったりします。
また、パソコンとスマートフォンで使い勝手が異なるため、それぞれにUI(ユーザーインターフェース:ユーザーの使いやすさ)を考えながら、対応するにはどうすれば良いかを考えて設計する必要があります。
場合によってはパソコンでは使い勝手が良いのにスマートフォンだと使いにくくなってしまいます。
他にも、制作の打ち合わせで「こうしてほしい」という要望を出し、自分はレスポンシブWebデザインのつもりで提案していたけれど、実際にはレスポンシブでは対応できないデザインだったため、制作会社はパソコン用サイトとスマホ用サイトを別々に制作すると思っていた。といった見解の相違が生じてしまう可能性もあります。
つまり、パソコンとスマホ、それぞれのサイトで「自分たちがやりたいこと」を明確にしておき、制作を依頼する際に「それが可能かどうか」を確認する必要があるのです。
しっかり打ち合わせを行うことができれば、ホームページを制作する際にはプロが設計してくれるのでおまかせしておけば問題はありません。
glowでは、事前に丁寧なヒアリングを行ない、市場調査やニーズの分析を行なった上で御社に必要なサイトを制作しております。ユーザービリティを考慮したレスポンシブ対応サイトを提案しておりますので、パソコンやスマホで見やすいサイトを制作したい方はぜひご相談ください。
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