サイトマップ設計

市場調査やターゲット分析、ロードマップの作成など、フェーズを重ねるごとに必要となってくるページがリストアップされていきます。
そのコンテンツを「構造化」していくのがサイトマップ設計です。
Webサイトにおいて最も基礎となる「カテゴリ構造」がここで決まるため、企画・設計のフェーズの中でも特に重要な項目です。

サイトマップの設計の基礎

サイトマップというのは、ページ構成をリスト化して分かりやすくグループ分けしたものです。
Webサイトの構造は「シンプルで分かりやすい」ことが重要です。

例えば、レストランのメニューをフードやドリンクで区別せず50音順に並べても分かりやすいとは言えません。
フードとドリンクを分ける。ドリンクはアルコールとノンアルコールを区別する。アルコールはビール、酎ハイ、カクテルなどでグループ化するなどです。
Webサイトのページも、これと同じように、何に関連するのかによってグループ化し、階層に分けて配置していくことで分かりやすくなります。

サイトマップの構成が「分かりやすさ」を変える

サイトマップにはWebの階層構造を整理し、コンテンツをグループ分けする目的があります。
ユーザーは「知りたい」「見たい」「行きたい」「買いたい」などの欲求を達成するためにWebサイトを訪れます。
しかし「分かりにくい」「見にくい」「探しにくい」といったストレスが発生するとすぐに離脱してしまいます。
サイトマップを整理することでヘッダーメニューやTOPページに掲載する内容を整理することができるため、ユーザーをよりスムーズに誘導することが可能になります。

クローラーへの対策

Webサイトを訪れるのはユーザーだけではありません。検索エンジンが管理している「クローラー」と呼ばれている検索ロボットも定期的に訪れます。
もし、サイトの構造が複雑で分かりにくければ、検索エンジンはサイトのページをすべて記録してくれないかもしれません。
さらに、グループ分けが不適切で情報が混濁していればWebサイトの内容を間違って解釈してしまうこともあります。
検索エンジンにWebサイトの情報を「正しく理解してもらう」という意味でも、サイトマップの設計を分かりやすくすることは重要な役割を担っています。

サイトマップの設計思想

Webサイトが大きくなるほど構造は複雑化していきます。
そのため、どのようなコンセプトを持ち、戦略と情報をマッチングさせて造られていくのかによって構造が変わってきます。
私たちのプロジェクトでは主に「戦略的要件」と「情報の論理性」のバランスをとりながら構成していくことを考えています。

マーケティング戦略によるグループ分け

まず、一番に考えるのはこれまでの過程で決定しているKPIやファネルを踏襲した構造、サイト内体験シナリオで定義された行動の動線などを考えたグループ分けです。
ユーザーの思考や行動を予測しながら「分かりやすく情報を整理すること」が重要となります。
「サイト内で何を、どういった順序で体験するか」によってもコンバージョン率が変わってくるため、UX的観点からも構成を考えていく必要があります。

SEOとマーケティング戦略のバランス

サイトマップはキーワードや掲載内容を明確に分類した「SEOを意識したグループ分け」とのバランスも意識しながら構成していく必要があります。
例えば、寿司のメニューは通常、握り、軍艦などで分類されていますが、横軸で見るとマグロ、イカ、サーモンなどの種類でグループ化することも可能です。

「選ぶ」という観点でユーザビリティは前者が有用だとして、もし「探す」という検索的観点では後者に軍配が上がるとすれば、お店のメニュー表とサイトマップのカテゴリ構造は別々で考える必要があるかもしれません。
KPIなどの「目的・目標」に応じ、ユーザビリティとSEO戦略におけるグループ分け、どちらを意識した構造にしていくのかを明確に定義していくことが必要となります。

情報の論理性の考慮

マーケティング戦略やUX、SEOを意識したグループ分けは、どれも戦略的要件に該当しますが、それぞれのことを考えすぎるあまり整合性を欠いてしまうことがあります。
グループ上は間違っていないけれど、ひとまとめにしてしまうとSEO上よくなかったり、ユーザビリティを損なってしまうコンテンツが稀に発生します。
これをあるべき場所に整理することで、より統制のとれたWebサイトになります。

2種類のサイトマップを作成

サイトの情報が多くなり、内容が増えれば増えるほど構造は複雑化していきます。
そういった場合は、詳細にページ配置までブレイクダウンした緻密なサイトマップ以外に、Webサイトの基本構造を整理した大まかなサイトマップを作成します。
その方が、カテゴリごとの関連性やユーザーの動線を整理しやすく、行動予測が立てやすくなるからです。

階層の深浅より分かりやすさ

サイトが大きく、複雑になるほど階層が深くなっていきます。すると、最終目的地がどんどん遠くになってしまいます。
そのため、構成の段階でユーザーをどのように目的地に導いていくか、構想を練っておく必要があります。

Webサイトの基本はユーザーを目的地にスムーズに誘導させることにあるため、通常TOPから数えて6階層目にある目的のコンテンツに、どれだけ早くたどり着けるかという工夫が必要となってきます。
サイトマップ設計でユーザーの目的をセグメントし、キーワードを活用した「ランディング方法」も含めた動線を考慮していくことでよりスムーズな誘導が可能となります。