キーワード分析 / 調査

市場調査やターゲット分析、競合企業サイトの分析などにも多く登場している「キーワード分析」について、どういったことをするのかをこまかく紹介していきます。
特にWebマーケティングにおいてキーワード調査は欠かせないものです。
もしSEOに強いWebサイトを制作するという企業がキーワードのことを知らなかったら(そんな企業はいないと思いますが)その企業にホームページ制作をお願いするのは辞めておいた方が賢明でしょう。

キーワードというのはそもそも何か

キーワードというのはユーザーが検索するときに使用する言葉のことを言います。
「高松市内のでホームページを制作してくれる企業を探したい」と思ったとき、これをそのままGoogleの検索にかける人はおそらくいないと思います。
「ホームページ制作 高松 安い」とか、「ホームページ制作 高松 おすすめ」といったワード、もしくは「ホームページ制作 高松」のみで探す人も多いでしょう。
通常、ユーザーは何かを検索する時、できる限り短文や長文ではなく、単語を掛け合わせて検索します。
これは、Webサイトに使われている用語と調べたい用語を「一致」させるためです。
「一致する条件」がある程度長文の場合、例えば、歌の歌詞が分かっていて曲名が知りたいときなどは単語ではなく文章を打った方が探しやすいこともあります。
「上野 夜行列車」で検索すると列車の時刻表などがHitしてしまいますが、「上野発の夜行列車」と検索することで津軽海峡・冬景色関連のコンテンツをHitさせることができるからです。
こういった「探したいものに合わせて検索に用いる言葉」のことを「キーワード」と呼びます。
キーワードは「ホームページ制作」「高松」「安い」「おすすめ」など、それぞれの単語で独立していて、スペースを空けて入れることによって「掛け合わせ」で検索することが可能です。
通常、検索する時単独のワードのみで探すと思い通りの検索結果にたどり着くのが難しいため、2語や3語の掛け合わせで検索するのが一般的となっています。

キーワードがわかると何がわかるのか

キーワードを知ることがWebマーケティングにいおては特に重要だということは先にも述べた通りですが、ではどういったことが分かるのか。
まず、最も重要で分かりやすいのが検索ボリュームです。
検索ボリュームというのは「どれくらいの人がそのキーワードを使って検索をしたか」という数です。
高松市を中心に「ホームページ制作」から流入を狙った場合、どういったキーワードをメイン考える時、指標となるのが検索ボリュームです。
まず、地域の集客が必須ですので、「高松」「高松市」というキーワードは必須です。さらに「香川」「香川県」といったワードも考える必要があります。
「ホームページ制作」が本当に正しいのかを考えるために、「ホームページ作成」だったり「Webサイト制作」だったり、さまざまなワードが存在するのでそういった用途をこまかく調べる必要があります。

・香川県 ホームページ制作 20
・ホームページ制作 香川県 170
・香川 ホームページ制作 30
・ホームページ制作 香川 110
・高松市 ホームページ制作 10
・ホームページ制作 高松市 10
・高松 ホームページ制作 10
・ホームページ制作 高松 10

この検索ボリュームで見ると、ホームページ制作では香川、香川県の方が高松、高松市よりもボリュームが多いことがわかります。
こういった調査を「ホームページ制作」「ホームページ作成」「Webサイト制作」「Webサイト作成」など、関連しているワードをすべて調査していくことで、検索ボリュームが多いワードと少ないワードを知ることができます。
調べている内容がほとんど変わらないのであれば、最終的に目指すワードは検索ボリュームが多いところで設定した方が良いため、市場調査やターゲット分析の段階では商品・サービスに関連性が深いキーワードの中で最もボリュームが大きいところを探すことが必要になってきます。

検索ボリュームと難易度の関係

検索ボリュームが大きいということは、Webマーケティングを考えている企業が最も狙っているキーワードになるため、競合企業も同じように対策していることが多くなります。
そのため、検索ボリュームが大きいイコール難易度が高いということが言えます。
それとは逆に、検索ボリュームが少ないワードは対策されていないことが多く、より早い段階で上位を獲得することが可能になります。
ボリュームの大きいキーワードで検索上位にHitさせることができれば多くのユーザーからの流入が狙えるため非常に効率的ですが、そう簡単には上位表示させることはできません。
何故なら、キーワードを意識してホームページを制作すればすぐに自動的に上位表示されるようなことは基本的にないからです。
そして、検索ボリュームが多くなればなるほど、どんなに知識があっても上位表示させるには時間がかかります。
まずは検索ボリュームがある程度少なくても、あまり対策されていないキーワードを先に狙って行くことをおすすめします。

キーワード分析・調査によってユーザーをセグメントできる

次にキーワードによって分かることはユーザーの検索用途です。
先ほど例に出した「ホームページ制作」ですが、似ているワードでも実際に使っているユーザーがある程度同じ場合と大きく異なる場合があります。
「ホームページ制作」と「Webサイト制作」は言葉がかなり似ていますが、「ホームページ制作」の方は純粋に言葉の認知度の違いもあってか、ホームページ制作の検索ボリューム9900に対し、Webサイト 制作は1000しかありませんでした。
また、「ホームページ制作(9900)」と「ホームページ作成(40500)」というワードを比べてみると「ホームページ作成」の方が検索ボリュームは圧倒的に多くなっています。
しかし、これはエリアを加えると「ホームページ作成 香川県」で50と、ホームページ制作に比べて下回ってしまっています。
キーワード単体ではホームページ作成の方が多いのに、エリアを加えて検索ボリュームが大きく下がってしまうということは、エリアの概念が少ないということになりますので、「ホームページ作成」はエリアで企業を探しているというよりも、自分でコードを書いて制作するから作り方が知りたいという方が多いワードであることがわかります。
キーワードの検索ボリュームだけを見て、検索用途を考えずにWebサイトのワードを選別してしまうと、本来狙うべきワードを検索ボリュームが少ないという理由で外してしまい、検索ボリュームが多くて対象のユーザーが少ないところを狙い続けることになってしまうので注意が必要です。

キーワードにはそれぞれに関連ワードが存在する

ホームページ制作の際、キーワードをベースにページを作っていくことになりますが、実際に重要ワードだけでページを作ることはできません。
例えば「ホームページ」という言葉を意識したWebサイトと制作しようと考えたとします。
ここから重要で関連性の深いキーワードを考えていくと「デザイン」「テンプレート」「ビルダー」「作成」など、ホームページ制作に関するキーワードが出てきます。
さらに、「無料」「素材」「画像」「作り方」といった、さらに一歩踏み込んだワードも関連してきます。
それぞれをさらに掘り下げていくと「人気」「おしゃれ」「見やすい」といった言葉も対象となります。
これらは「キーワード」になるものも多くありますが、検索ボリュームの少ないものも多くあります。
しかし、検索ボリュームが少なくても、重要ワードとの関連性が深いものもあります。

関連性の高いワードは盛り込む必要がある

キーワードに関連づけて導き出された関連ワードは、Webサイト内でもある程度積極的に使用していくことをおすすめします。
ただし、できるだけメインワードを意識して使うようにしましょう。
Webサイト1ページ1ページの単語の数をある程度クローラーは読み取っていると言われています。
よって、単語数はできるだけ多い方が良いということがわかります。
しかし、とにかくなんでも良いから詰め込めばOKという訳ではありません。
最重要ワードとそれに関連する重要ワード、そして、その1つひとつにまつわる「関連ワード」を、それぞれ盛り込んでいくことによって、Webサイトはより「必要な情報が幅広く盛り込まれている」と判断されていきます。

ターゲット分析で決めた重要ワードとの違い

初期調査の段階で、「市場調査」でも「ターゲット分析」でも何度かキーワードの調査は登場しています。
しかし、それぞれに違った目的を持っていました。
では、キーワード分析・調査の目的は何で、どういった目的があるのでしょうか。
まず、市場調査はキーワードのボリューム数や検索ニーズから市場やユーザーの目的などを判別していくことが目的でした。
次に、ターゲット分析では、市場調査で出た結果を元に重要ワードを選別し、Webサイトの目的や目標を明確にしました。
そして、キーワード分析の目的は、重要ワードに関連する掛け合わせのキーワードと、重要ワードから繋がる関連ワードを明確にしていくことにあります。
関連ワードが明確になれば、ホームページ制作をする際、どういった言葉をチョイスすれば良いのか、どういった内容を盛り込めば良いのかが分かってきます。
カテゴリや必要ページに割り振った重要ワードに関連ワードを盛り込んでいくことで「必要な情報を網羅したサイト」であることをクローラーに知ってもらうことができます。
逆に、同じワードをメインとしているWebサイトが多く存在しているとしたら、他者が網羅しているワードを自社のWebサイトが網羅していないなら情報が足りていないと判断されても仕方がありません。
言葉を使うことばかり意識してしまい、内容がちぐはぐになってしまっては意味がありませんが、本来必要な情報をすべて盛り込んで行くための作業になるため、重要ワードのことを知りたいと思っているユーザーがどういった情報を求めているのかを知る手がかりにもなるため、運用していくにあたっても調べておかなければならないものと言えるでしょう。

キーワードを掘り下げて行くと見えて来るユーザーニーズ

キーワードとそれに関連するワードの相関を深掘りしていくと、ユーザーの用途が微妙に違うことが分かってきます。
例えば「ホームページ」の関連ワードは「自分で作ること」「無料でできること」「安く仕上げられること」を意識していることが分かります。
似たようなワードで「ホームページ制作」というキーワードがありますが、こちらにはエリアの概念が存在しています。
そして「テンプレート」「ビルダー」といった「自分で作る」という関連ワードが少なくなっています。
つまり、「ホームページ」「ホームページ作成」には、「どうやってホームページを作るのか」というユーザーニーズが、「ホームページ制作」には、「どこの企業にホームページを依頼するか」といったユーザーニーズが存在しています。
さらに、検索順位を上げたい、集客をしたいというニーズはホームページの制作段階にはあまり多くなく、作った後でいろいろなことを調べた結果分かってくるという流れのようです。
そのため、「SEO」「SEO対策」といったキーワードに集約されています。
それぞれに違ったニーズが存在し、ニーズごとに関連ワードも変わってくるため、本来「ホームページを自分で作りたい」といったニーズがあるところに「素敵なホームページを作りますよ」というキーワードを盛り込んだコンテンツを作っていっても関連ワードとの相関が弱いページが出来上がってしまう可能性があるわけです。

キーワードと関連ワードを分かってWebサイトを組み上げる

もし、ホームページを制作する段階で間違ったキーワードをチョイスし、運用してみてそれに気付いた場合、ホームページで使用しているキーワードを修正していく必要があります。
1ページ1ページワードを変更していく作業時間と変更後、検索サイトに認識されるまでのタイムラグを考えると、数ヶ月から半年程度を無駄に過ごしてしまうことになってしまいます。
それでも気付くことができたらまだ良い方で、もしかするとまったく気付くことができないまま今も運用を続けているWebサイトもたくさんあるかもしれません。

できるだけ早く、結果の出るWebサイトにしていくためにも、自社ホームページで狙うキーワードと、その関連ワードをきちんと把握し、そのワードから連想されるユーザーのニーズが自社の商品・サービスを求めているユーザーかどうかを理解した上で運用開始することをおすすめします。